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IPネットワークの負荷分散の研究

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IPネットワークにおいて適切に負荷分散を行い、ネットワーク資源を有効活用することは 一つの重要課題です。吉廣研では、IP Fast Rerouteと呼ばれる技術を応用して負荷分散 を行う技術を研究しています。IP Fast Reroute とは、リンクやノードの故障時のために 予め迂回路を計算しておき、故障時にはそれを瞬時に検出して迂回路にパケットを転送 することでパケットロスを防ぐ仕組みです。吉廣研では、独自のIP Fast Reroute方式 であるSBRを開発してきました。SBRは、2枚の経路表とパケットヘッダ上の2ビットの 領域を追加することで、任意の1リンク/ノード故障に対応することができます。

通信量が増加して輻輳が発生すると、そのリンク/ノードでは多くのパケットがロスする ことになります。しかし、ロスするパケットをIP Fast Rerouteの迂回路を使って救い出し、 ロスしないようにできないでしょうか?それを試みるのがこの研究です。パケットが輻輳 に出会ったかどうかを監視し、輻輳と判断されたらパケットを迂回路にも転送することで 負荷の分散を図ります。この方法により、局地的に発生した輻輳を緩和・消滅させ、 ネットワークがより多くの通信を受け入れられるようになります。